紅茶のマナー!アフタヌーンのマナーとは?
紅茶のマナーについてご説明しましょう。
紅茶の本場イギリスでは、午後4時〜5時頃、紅茶と一緒にスイーツや軽食を楽しむ習慣があります。
アフタヌーンティーと呼ばれる、19世紀中頃から始まった貴婦人たちの習慣です。
本場イギリスの貴婦人たちのマナーが身に着けられたら、とてもステキですよね。
ここでは、そんな優雅なアフタヌーンティーを過ごすためのマナーをご紹介しましょう。
アフタヌーンティーのマナー!招く側と招かれる側のマナーとは?
では、まずアフタヌーンティーのマナーを簡単にご説明しましょう。
アフタヌーンティーというお茶会では、お皿を3段配置できる専用のスタンドを用意します。
そのスタンドの上には、ケーキやクッキーなどのスイーツ、スコーンやサンドイッチなどの軽食が盛られた皿を乗せます。
そして、紅茶をいただきながら、親しい方々と優雅なひと時を過ごすのです。
アフタヌーンティーでは、招く側にも、招かれる側にも、それぞれ最低限のマナーがあります。
まず、アフタヌーンティーに招待されたら、招いてくださった方から「どうぞ」と言われた席に座ります。
日本人は気質上、上席(上座)に着席するのに抵抗を感じますよね。
しかし、アフタヌーンティーに招いてくださった方は、誰がどの席に着席するかを事前に決めています。
そのため、アフタヌーンティーでは、おすすめされた席を断るというのは、マナー違反となってしまうのです。
なので、言われた席にはそのまま素直に着席するようにしましょう。
アフタヌーンティーのマナー!招いた側のマナーとは?
続いて、アフタヌーンティーに招いた側のマナーについて触れてみましょう。
まずは、紅茶の注ぎ方のマナーについてご説明します。
紅茶の本場イギリスでは、ティーポットの蓋を押さえることなく片手で紅茶を注ぎます。
日本だと、急須の蓋に手を添える習慣がありますよね。
ところが、アフタヌーンティーで紅茶を入れる際は必ず、右手だけでポットを握り、お茶を注ぎます。
逆に、ティーポットの蓋に手を添えるのは正式なマナーではないので、注意しましょう。
また、茶漉しが付いていないティーポットを使用する場合は、左手で茶漉しを持ち、右手でティーポットを持って紅茶を注ぎましょう。
イギリスのティーポットには、蓋にストッパーが付いています。
そのため、蓋が落ちてしまう心配はありませんので、片手で入れてくださいね。
アフタヌーンティーのマナー!スプーンはどうするの?
イギリスでは、紅茶にミルクを入れて飲むのが主流です。
紅茶にミルクを加えたら、ティースプーンでかき混ぜますが、そのティースプーンをどこに置くかご存知ですか?
使用したティースプーンは、落下を防ぐために「カップの奥側」に置きます。
たとえ、使用していなくても、ティースプーンは必ず奥側に置くようにしましょう。
そして、アフタヌーンティーでは、必ず3段のケーキスタンドが登場します。
下段にサンドイッチ、中段にケーキなどの生菓子、そして上段にクッキーやスコーンといった焼き菓子が一般的なケーキスタンドの使用方法となります。
ちなみに、以前は、1皿ずつ運ばれていたそうですよ。
でも、現在ではこの3段スタンドを活用するのが、一般的なんですね。
そして、ナント驚くことに、この3段スタンドに乗っている食べ物を食べる順番もきちんと決まっているんですね。
なので、順序を無視して食べてしまってはマナー違反となりますので気をつけましょう。
アフタヌーンティーのマナーとして、下段からいただくのが一般的のようです。
また、全員が1つのお皿を食べ終わるまでは、次のお皿に移ってはいけません。
これも、合わせて覚えておくと良いでしょう。
アフタヌーンティーのマナー!3つのお皿とは?
この3つのお皿の食べ物に関することも、アフタヌーンティーのマナーの1つです。
まず、サンドイッチはスタンドから1つ取り、一旦自分のお皿に乗せましょう。
そして、しばらく会話や紅茶を楽しみながら、ゆっくりといただきます。
次にスコーンですが、素手でスコーンを1つお皿に乗せます。
そして、備え付けのナイフを使ってスコーンの横から切り口を入れ、自分で上下にカットします。
次に、バター、ジャム、クリームという順に、備え付けのスプーンなどを使用して、カットしたスコーンの乗ったお皿に取ります。
それから、先ほど取った順番のスコーンに1口分ずつ塗っていただくというのが、スコーンの食べ方に関するマナーとなります。
ところで、紅茶を飲む時のソーサーにもマナーがあることをご存知でしょうか?
アフタヌーンティーのマナー!ソーサーはどうするの?
紅茶の飲み方やマナーの一つとして、ソーサーの話題についても少し触れてみましょう。
まず、紅茶を飲む際のソーサーの位置からご説明します。
一般的なテーブルの場合は、テーブルの上にソーサーを置いたまま、カップを手に持って飲むのがマナーとなります。
では、テーブルの位置が低い場合はどうでしょうか。
実は、本来のアフタヌーンティーは、低いテーブルが主流となります。
まず、カップをソーサーに戻すとき、カチャカチャと音を鳴らすのはマナー違反ですので気をつけましょう。
まあ、この辺は当たり前ですよね。
そして、低いテーブルの場合、カップとソーサーを一緒に持ち上げ、自分の胸元まで持って行きます。
ソーサーを持つ手は、口と胸元の中間ほどまで上げて飲むことが、低いテーブルで紅茶を嗜むマナーとなります。
では、最後にカップの持ち方についてもお伝えしておきますね。
アフタヌーンティーのマナー!ティーカップはどうするの?
おいしい紅茶を楽しむために、ティーカップの使用方法に関しても、色々なマナーがあります。
まず、ティーカップを持つ手は、親指と人差し指で取っ手を掴み、残りの指は人差し指にそっと添えるようにします。
マグカップのように、ガッチリ持たないようにしましょうね(笑)
また、小指が立つクセをお持ちの方は、できるだけ立たせずに持つと良いでしょう。
紅茶は注がれたら、すぐにガブガブ飲むのではなく、水色や香りを楽しんでください。
振る舞っていただいた紅茶の味わいや香りについて感じた事があれば、お伝えしてしましょう。
ちょっとした配慮があると、その場がとても楽しくて和やかな雰囲気になりますよ。
その他のマナーとしては、口紅はなるべくカップに付着しないよう、ハンカチで一旦押さえてからカップに口を付けましょう。
あと、イギリスでは珍しいですが、レモンティーが出された場合のマナーがあります。
レモンをお専用のフォークで取り出し、レモンが入っていたお皿、もしくはカップの反対側に置くと良いです。
いろいろとお伝えしましたが、一番大切なことは相手のおもてなしに対する感謝の気持ちです。
ぜひ、美味しくリラックスして、アフタヌーンティーを楽しみましょう!
まとめ
では、最後にまとめです。
今回は、イギリスの紅茶のマナー、アフタヌーンティーのマナーについて説明しました。
アフタヌーンティーでは、お菓子やスコーンなどのお皿が、3段配置できるスタンドが使われます。
招く側にも招かれる側にも、それぞれマナーがあります。
紅茶の注ぎ方、食べ方、スプーンやカップの使い方等、細かいマナーはたくさんあります。
もてなす場合も、もてなされる場合も、お互いのご配慮が大切ですね。
美味しくリラックスしてアフタヌーンティーを楽しみましょう!