初心者のための美味しい紅茶の入れ方 歴史編
紅茶と言えば、初心者の方はイギリスを思い浮かべるでしょう。
ところが、実際は「紅茶の発祥地」は中国であり、紅茶が嗜まれるようになったのは、14世紀から17世紀頃と言われています。
ヨーロッパ地方へ紅茶が伝わったのは、1602年のことです。
当時、中国を訪れていたポルトガル人が、紅茶の茶葉を自国へ持ち帰りました。
それが元となり、ヨーロッパ各地に紅茶の存在が広まり、1610年には、当時オランダにあった「東インド会社」によって中国茶の輸入が開始されたのです。
おいしい紅茶がイギリスで飲まれるようになった歴史
1662年、ポルトガルの宮廷からイギリス王室へ嫁いだキャサリンによって、イギリス国内に中国のお茶や砂糖などが持ち込まれ、イギリスの貴族たちの間で中国茶が大流行しました。
実は、当時のイギリスで飲まれていた中国茶は「紅茶」ではありませんでした。
日本でお馴染みの「緑茶」や、青茶と呼ばれる「烏龍茶」だったんですね。
しかし、イギリスをはじめ、ドイツやフランス、オランダなどのヨーロッパ各地で使用されている水は「硬水」だったため、香りや味わい、色あいがハッキリと出る「紅茶」を好むようになったと伝えられています。
そして、現在では、「ヨーロッパといえば紅茶」と言われるほどの強いイメージが付くほどになったのです。
最近の日本では、紅茶といえば、テレビ朝日系列の大人気ドラマ「相棒」で水谷豊氏が演じる「杉下右京警部」を思い浮かべる方も多いでしょう。
ドラマ内で、杉下右京警部が、紅茶を優雅に嗜むシーンが頻繁にでてきますよね。
あのドラマの中で、彼の紅茶に対するこだわりは素晴らしいものを感じます。
では、杉下右京警部のように優雅なひと時を満喫するために、初心者の方でも美味しい紅茶を嗜めるコツや基本を書いて行きましょう。
それらを踏まえながら、おいしい紅茶の正しい入れ方をご紹介したいと思います。